ノウハウ

水中ドローンとは?なにができるの?

昨今ドローンと聞くと空撮用に注目が集まっていますが、実は水中ドローンも目覚ましい成長を遂げています。

今回はそんな水中ドローンでどんなことができるのかご紹介していきましょう。
▷ドローンの定義
ドローンの定義を再確認してみましょう。
一般に空撮するものを「無人航空機」と呼ばれ、「人が乗ることができない飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの」とされています。
 
そして水中ドローンは「水中を潜水・潜航しながら撮影できる小型無人機」の総称となります。
空撮機が「UAV(小型無人航空機)」と呼ばれるのに対し、水中ドローンは「ROV(遠隔操縦型無人潜水機)」と呼ばれます。
 
▷空撮機との違い
まず利用場所です。当然ながらその名の通り水中の活動に特化しています。
他にも有線機が多く、水中は陸上と異なり電波が届きにい環境ですので陸上のようなスムーズな操作が難しくなります。
操作の遅延をなくし、リアルタイムでの映像確認をするためにどうしても有線が必要となります。
もちろん機種により無線の物も増えてきており、空撮機と同じくまだまだ成長を秘めている分野です。
 
▷機体性能
次に気になるのは機体性能です。
先述の通り、有線機が多いため移動可能距離はケーブルに依存となってしまいます。
その距離は100m〜300mほどです。
空と違い岩などの障害物が多いことを考えると納得の距離ですね。
 

他にも、空撮機の高度のように「潜航可能距離」が存在します。
深く潜れば潜るほど水圧がかかりますので大事な要素ですね。
撮影に特化した標準的なモデルで100m、測量も可能な産業用の大型モデルで300mの潜航が可能です。
 
稼働時間は4時間〜6時間と長時間操作可能で、一部産業用などは陸上からの電力供給が可能な機体もありますので事実上時間無制限の作業が可能となります。
 
カメラは空撮機と同じ4Kカメラを搭載した高性能のものが多く、130°の広角レンズも同時搭載しておりより新鮮な映像撮影が可能です。
撮影した映像はコントローラにmicroSDカードが挿入できますので水没の危険性もありません。
▷主な用途
機体性能までご紹介しましたが、重要なのはどんなことに使うかです。
まず代表的なのは空撮機と同じく撮影です。
現状、防水カメラやダイバーが直接潜って撮影を行うことが多いですが酸素や天候によりどうしても制限がかかってしまいます。
ですが水中ドローンの成長により、より長く・より遠くで撮影が可能になりました。
一言で撮影と言ってもかなり幅広く、ダイバーに同行し作業の記録・立ち入り不可能な狭い場所の撮影・生簀等海産物の観察など多岐に渡ります。
 
同じく代表的なのは点検です。
水中ドローンの動きは空撮機と同じく向きを固定したまま前後左右へ移動可能なので、船底や港湾の点検、狭い場所への進入もしやすいのでダムや河川の点検や観察にも用いられます。
すでに事業に導入している企業も増えており、特に人では進入しづらいダムの点検で需要が高まっています。
レーザー測量を用いてセンチ単位でのクラックや腐食部の検索が可能です。
 
▷操作方法
アプリや各機材の使用方法は空撮機と異なる部分も多いですが、
空撮機と同様、モード1・モード2が基本となります。
見た目が異なって難易度が高そうにも見えますが、操作方法が共通であれば空撮から水中に挑戦しようと思っているかたでも安心ですね。
 
▷水中ドローンの値段
ここまで性能や用途をご紹介しましたが、重要な検討材料となるのは値段です。
撮影が目的の一般向け機体で18万円〜36万円、点検や測量が可能な産業用機体で50万円〜170万円ほどになります。
分野にもよりますが、空撮機の値段と近い部分がありますね。
 
▷資格・免許
最後に水中ドローンに免許や資格は必要かどうかご紹介します。
2021年9月現在、空撮機と同様、正確には免許はありません。
民間の団体から資格が発行されている状態です。
 
中でも代表的なのは「日本水中ドローン協会」です。
2019年6月に発足した団体で、認定校で受講すると「水中ドローン安全潜航操縦士」を取得できます。
現状、空撮機のように該当する各所に申請・許可を得るという仕組みがないため、使用する際には現地の河川や海岸管理事務所等に問い合わせる必要があります。
その際に技術・知識の保有証明書を求められる、さらには将来的に規制がかかった際にいち早く現場で活躍する場を得るためにも取得を検討してみてはいかがでしょうか。
 
つい空撮機ばかりに目が行きがちですが、空だけでなく海や川でも技術革新がかなり進んでいます。
現状、空も海も既存事業に追加する目的が多いのは確かですが、その中で一歩進んだスキルを得るために水中ドローンを検討してみてはいかがでしょうか。
代表的なドローンとして、FIFISH V6があります。
こちらはコンパクトサイズの全方位水中ドローンで、水中の雄大で美しい瞬間を捉える4K UHD カメラを搭載しています。
また、独自の技術開発によって、あらゆる方向へ自由自在に姿勢維持が可能で、直感的に操作ができます。

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