ノウハウ

ドローンの自動飛行でなにができるのか?

先日、改正航空法の成立が報道されました。
これにより、今後レベル4に該当する「物流・警備」等が少しづつ行えるようになることが予想されます。
これらを実施するにはもちろん手動飛行も行いますが、効率を上げるためには自動飛行=プログラミングも必要になります。
今回はプログラミングに限らず「自動飛行」でどんなことができるのかをご紹介したいと思います。

<建物点検>

まずは点検です。
代表的なのはDJIが販売しているMavic2 ENTER PRISEで、DJI Pilotアプリを使って「ミッション飛行」を行えます。
GPS環境下限定ですが、マップ上で経路を指定し、途中ポイントごとのアクション(カメラの角度変更・写真、動画撮影等)も設定できます。
この飛行経路は複数保存することができるため、大規模な工事現場の進捗を毎日決まった時間・経路で飛行させて管理することができます。

<農薬散布>

つづいて農薬散布です。
こちらは専用の機体とコントローラが必要となりますが、上記の点検と同じくマップ上でルートを設定し、自動で飛行と農薬散布を行います。
飛行ルートは手動で設定も可能ですが、飛行エリアをざっくり指定しルート決定は自動で行うこともできます。
ドローンの基本的操縦方法と農業に関する知識はもちろん必要ですが、ヘリコプターよりも操作が簡単かつ正確に行えるため、作業をドローンに切り替えるメリットは十分にあります。

<自動宅配>

こちらが2022年度の航空法改正、レベル4実施において一番期待されている分野です。
テレビ番組で特集が組まれるほど注目が集まっています。
2021年現在、山間部の過疎地域や無人島など「無人地帯での目視外飛行」での配送が実証実験で行われています。
航路の確保や電波干渉の問題は各社が解決策を模索中ですが、実際に配送に使用する機体やソフトウェアは徐々に決定しつつあります。
参入を進めている会社は宅配業者大手のクロネコヤマトや佐川急便です。
ヤマトは2025年までを目処に計画を進めており、佐川急便は香川県などですでに食糧配達を成功させています。
 
過疎地域や許可を得た空域など場所は限られますが、機体の大きさやソフトウェアの制限は今のところないため、回転翼3級のような国交省認定の資格があれば行うことができます。
 
ドローン業界そのものを含め、まだまだ黎明期ですので今のうちに技術と知識を養っておくのもおすすめです。

<警備、監視>

宅配と同様、レベル4に該当し注目が集まる分野です。
現在開発されているドローンはプログラミングも自動追尾も可能なものが多いため、人数不足や凶悪犯罪の被害を防ぐのに一役買うことができます。
海外では中国が率先して監視作業で活用しています。
2020年初頭より広まった新型コロナウィルスで不要な外出を控える中、公園や広場の集団に対し遠隔スピーカーで注意を促すなど非接触が推奨されているこのご時世でさっそく活躍をみせています。
日本の例ですと、2020年9月にALSOKが自社開発のドローンを使用し商業施設の警備を実施しました。
 
こちらも宅配と同様、黎明期にあり、基本的な技術と知識があればまだまだ参入の余地があります。

<複数機同時飛行、パフォーマンス>

自動飛行は作業ばかりでなく、エンタメ性を持つものにも活用できます。
例えばintelは、1台のPCで数十台の小型ドローンをプログラミングし空中に模様を描くなどのパフォーマンスを行うチームを持っています。
その実績は冬季オリンピックや東京モーターショーなど多岐に渡ります。
しかしながらこういった国際的なイベントだけでなく、相談内容次第で一般でも依頼可能です。
実際に飛んでいる光景はまさかドローンが描いているとは思えないほど繊細で幻想的です。
過去のショーやメイキングはYouTubeで見られますので一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

<教育(Scratch)>

最後は教育です。
代表的なのは2020年度より小学校でのプログラミング教育が必修化です。
プログラミング思考=物事を順序立てて考える力を養う、他にも世の中でプログラミングがどう役立っているのか知るのも教育の一環となっています。
その教材のひとつにドローンを加える学校が増えてきており、多く使われているのはRyze Tech社製の「Tello」です。
最大の特徴はその手軽さと柔軟性です。
一般向けに販売されているモデルでは初めてのプログラミングで触れる機会が多いScratchが使用でき、専用のアプリもあるほどです。
教育用モデルの「Tello EDU」ではScratchの他にiPad用のPlay ground、Pythonも利用できるため大学の研究室での活用も増えてきています。
 
プログラミングの入り口、さらにはドローンの入り口として新たな習い事に選ぶ親御さんもいらっしゃいます。
お子さんだけでなくご自身のスキルアップとして選んでもいいのではないでしょうか。
以上、今回は自動飛行でできること・期待されている分野をご紹介しました。
途中でもお伝えしましたが、どの分野も発展途上ですので今からでも十分参入の余地はあります。
しかし、どんな事業でも基本操作や知識は必ず必要ですのでまずは資格の取得から検討してみてはいかがでしょうか。
ドローンスクールお台場ではお子さまに向けたプログラミングも実施していますので、
大人から子供まで楽しめるスクールになっています。
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