インタビュー

【ドローン未来通信vol.23】千代田区議会議員 大坂たかひろ様

ドローン未来通信では、様々な方に今後のドローンの可能性についてインタビューを行う企画です。
23
回目の今回は千代田区の区議会議員である「大坂たかひろ様」にドローン活用や今後のドローンをビジネスで有効活用していくにあたっての課題やドローンスクールに期待されることをお伺いしました。

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大坂たかひろ
千代田区議会議員 中小企業診断士
 
略歴
◎1975年       7月4日千代田区西神田で生まれる
◎1992年       早稲田実業高校軟式野球部で全国大会出場 ベスト8進出 国体出場
◎1994年       早稲田実業学校高等部卒業
◎2000年       日本大学文理学部史学科卒業
(株)朝日ビルマネジメントサービス入社 
(現(株)ザイマックスアルファ)
◎2005年       中小企業診断士試験合格 
(株)大坂実業入社
◎2008年       千代田区経営相談員に就任(7年間勤務)
◎2012年       (株)大坂実業代表取締役就任
◎2014年       TOKYO自民党政経塾入塾(9期)
◎2015年       千代田区議会議員選挙初当選
◎2019年       千代田区議会議員選挙12票差で落選
◎2021年       千代田区議会議員補欠選挙 12,802票で当選
 
■所属委員会
・企画総務委員会
・議会のあり方に関する調査特別委員会(委員長)
・環境・まちづくり特別委員会
 
■著 書
◎2007年11月「地域ブランドへの取り組み」(同友館)共著
◎2009年5月「中小企業診断士の実像」(同友館)共著
◎2009年9月「アジアからの留学生ニッポンで起業する」(同友館)共著
◎2010年11月「コンサルタントのフレームワーク」(同友館)共著

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ハミングバード鈴木:
千代田区というと、日本の中でもドローンを飛ばすことが非常に難しいというイメージがございますが、現状どの様な領域でドローンを活用されているでしょうか?
また、今後ドローンについて、どのような取り組みの可能性がありますか。

大坂氏:
現時点では、千代田区としてドローンを活用できておりません。
以前、首相官邸にドローンが落下した事故をきっかけに区でも条例などが制定され飛行が禁止されています。また、これ以外にも重要施設が非常に多い地域となり平時にドローンを活用することが難しいのが現状です。
 
一方で、災害時の活用については区として非常に期待を持っています。
3年ほど前(平成30年度)の水防訓練では、皇居外苑において実際にドローンを飛ばしデモンストレーションを行いました。
ハミングバード鈴木:
日本は、外国に比べて台風、大雨、大雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山噴火などの自然災害が発生しやすい国土です。
災害発生時に素早く正確に状況を把握するために、ドローン活用が必要と考えますが、大坂先生としては災害とドローンの関係についてはどのようにお考えでしょうか?

大坂氏:
千代田で想定される災害は地震と洪水です。千代田区は川に囲まれた地域になり、神田川、日本橋川で川が氾濫した経緯があります。
河川の氾濫時に一番早く現場に駆けつけて安全に情報を収集できる手段はドローンをおいて他にはないと考えています。
地震においても然りです。地震発災時には現場の確認はじめ交通機関の状況確認なども行えます。3.11の時(東日本大震災)においても相当人が溢れました。
千代田区近郊はじめ都内では車が動かないという現象が最初に起きてきますので、その際にドローンで正確な状況把握をするというのは非常に重要な対策だと考えています。
 
ハミングバード鈴木:
今お聞きした災害活用でいうと、新宿区ではドローンを活用した避難誘導を行う訓練も行っています。
新宿区も人が多く混乱が予想される地域になりますが、千代田区でも同様の取り組みができるのではないでしょうか。
 
大坂氏:
そうですね。各エリアの大型ビルやスペースお持ちの企業などと協定を結び、帰宅困難者が出た場合にはスムーズに避難誘導できるという体制作りも行っています。この様な際にもドローンを活用し災害時にスムーズに運用できる仕組みが出来ればいいと考えています。
 
ハミングバード鈴木:
2022年度にはレベル4が解禁され都内でもドローンを飛ばせる制度が出来つつあります。
その際に霞が関エリアのような場所でどの様にドローンが活用されているのか非常に気になっています。
 
大坂氏:
その点も運用の制度作りですね。平時の際にどこまで解禁するかは定かではありませんが、有事の際には一定のルールのもと飛行を解禁するなど制度を創っていかなければなりません。
こちらは区だけでなく関係機関と議論を重ねていき、段階を追って実現していく事項だと思います。
霞が関エリアだけではなく、神田川周辺エリアのようなところでの運用が出来れば住民対応に活用できるのではないでしょうか。
 
ハミングバード鈴木:
ちなみに、千代田区で危険と思われるエリアはどのあたりになるのでしょうか?
 
大坂氏:
洪水でいうと飯田橋・水道橋あたりが該当します。
日本橋川と神田川の分かれ目になり、若干土地が低いエリアになりますので、増水した際にあふれてしまうエリアになります。
文京区、新宿区とも隣接している場所になりますので、他区との連携も必要になってきますね。
ハミングバード鈴木:
今後、ドローンが都内等の人口集中地区で活用を広げていくにあたり課題を教えてください。

大坂氏:
自治体でドローンを活用するにしても、ドローンの認知がより深まる必要があります。
一般の方がもっとドローンを活用し親しんでいるという環境作りが必要ですね。
 
ビジネスの広がりという視点で言うと、点検や調査という一過性のものだけではなく、メンテナンスなど継続的に活用できるような仕組みが出来ればいいと思います。
素人考えで恐縮ですが、タワーマンションのガラス清掃なんかがドローン出来ればいいなと思います。
非常に危険な作業なので、人に変わってドローンで出来るようになるといいですよね。
その様な技術が進むことによりもっと活用が広がっていくと思います。
ハミングバード鈴木:
現在、多くのドローンスクールが存在していますが、今後ドローンスクールに期待されることを教えてください。

大坂氏:
スクール言う視点からは少し外れてしまうのですが、法改正の話などが非常に分かりづらいですね。
ドローンのルールなどもシンプルにすぐに理解しづらいというか。

5分で分るドローンのルールというようなサイトを見つけたので読んでみたのですが、とても5分で理解できるような内容ではなかったり笑
ドローンが普及していくには、ドローンの総合的な知識をもっと分かりやすく体系的に出来るよう官民一体となって取り組んでいければと思いました。

例えば車であれば日本全国同じルールで運転できますよね。
しっかり学べばどこでも飛ばすことが出来るような仕組みつくりが出来れば、もっとドローンが普及していくと考えてます。
ドローンスクールにもその点頑張ってほしいと思います。

ハミングバード鈴木:
わかりました。
本日は貴重なご意見、ありがとうございました。

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