インタビュー

【ドローン未来通信vol.14】豊島区議会議員 松下創一郎様

ドローン未来通信では、様々な方に今後のドローンの可能性についてインタビューを行う企画です。
14回目の今回は豊島区の区議会議員である「松下創一郎様」にドローン活用や今後のドローンをビジネスで有効活用していくにあたっての課題やドローンスクールに期待されることをお伺いしました。

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豊島区議会 松下 創一郎 議員
昭和55年10月2日
大阪府豊中市生まれ
京都大学大学院工学院工学研究科 修了

【職 歴】
平成17年 清水建設株式会社入社
平成27年 豊島区議会議員初当選
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ハミングバード鈴木:
豊島区では現状どの様な領域でドローンを活用されているでしょうか?
また、今後ドローンについて、どのような取り組みの可能性がありますか。

松下氏:
現在(取材日=2020年12月22日)、豊島区としてドローンを導入したり、検証したりといったことはまだありません。
豊島区でも定点カメラは設置されていますが、それでは届かない地域を見る、特に来街者の多い場所、駅前や商業地域には街頭カメラもあるのですが、住宅密集地域、木造の多い地域にはそういった物がないので、例えば火災発生時にドローンで見に行くことは有効だと思います。
あるいはタワーマンションですね。我が区にもタワーマンションはいくつかありますから、停電などの要因で上層階が孤立してしまう可能性もあります。そういった所にアプローチできるものになればいいなと考えています。
 
イベントも、お祭りなど色々ありますから、上から撮影することで、参加してくださった方々の思い出になればいいなぁと思います。
お買い物にお越しになる方は沢山いるのですが、それ以外でも「トキワ荘」(トキワ荘マンガミュージアム)だとか、劇場も多く、劇場の公演も中だけでなくて、劇場近くの公園でも催しがありますし、劇場近くでなくとも公園内にお店がある物など、色々な公園ができてきているので、そういった所で行われる様々なイベントを空撮してもいいものができるのではないかと思います。
ハミングバード鈴木:
日本は、外国に比べて台風、大雨、大雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山噴火などの自然災害が発生しやすい国土です。
災害発生時に素早く正確に状況を把握するために、ドローン活用が必要と考えますが、松下先生としては災害とドローンの関係についてはどのようにお考えでしょうか?

松下氏:
水害に関して、以前は神田川が時折氾濫したようですが、最近は治水も良くなり、私は神田川に近い地域の消防団に所属しているのですが、台風など、大雨が降った時でも水位は6~7割といった所で、氾濫を心配するほどにはなっていません。
豊島区は標高もそれなりにあるので、局所的には水が出れば浸水するような地域もあるのですが、全体的に水浸しになるような想定はしにくいです。
 
一方で、豊島区は人口密度日本一の自治体ですから、先ほども申し上げたように、木造の古い建物が密集している地域で火事が起こると、中々消防の手が届くまでに時間がかかるという状況も起こり得ると思います。
そういった時、ドローンの上空からの映像は、どこから手を付けるべきかなどを判断するのに役立つでしょうし、行政としてどう動くかという判断をする材料になってくると思います。
 
また、議会でも言っているのですが、火山、富士山が噴火した際に、火山灰がこちらまで飛んでくる可能性があります。
富士山が噴火した場合、火山灰が飛ぶ範囲は、火口から100㎞半径と想定されていて、豊島区がちょうど100㎞くらいの場所に当たり、5cmでも線路に積もれば、それで電車が動かなくなってしまいます。

火山灰によって停電が起こったり、交通が遮断されてしまったりした時に、ドローンという独立したものが活躍してくれるのかなあという期待はあります。
何年か前に都心で大雪が降ったことがありましたが、雪であれば時間と共に溶けてくれますが、火山灰はそうはいきません。雨が降れば固まってしまいます。そういった時にドローンが活躍するのかもしれません。
 
毎年実施している防災訓練も、目新しさがなく、ドローンに登場していただければ参加者も増えるかもしれませんが、そのためには区としてドローンをどういった形で導入していくのかを示さなくてはいけないですし、今後国家資格化も見据えて、取り組んでいくべき所だと考えています。
ハミングバード鈴木:
今後、ドローンが都内等の人口集中地区で活用を広げていくにあたっての課題を教えてください。

松下氏:
郊外の過疎地域では、買い物ができないことが問題になったりしていますが、豊島区でも、商店街が少なくなり、あまり遠くに出られないご高齢の方々に対して、ドローンが、まとめてというよりは、ちょこちょこ、ちょっとした物を運んでくれるようになると、ご不便が少なくなるのではないかと思います。
地方に比べれば深刻度はまだ低いのですが、人口が多いだけに一度買い物難民になってしまうと、その規模も大きくなってしまいます。
ハミングバード鈴木:
現在、多くのドローンスクールが存在していますが、
今後ドローンスクールに期待されることを教えてください。

松下氏:
ドローンがこれからどういった使われ方をしていくのか、私も想像が追い付いていない部分はありますが、もっと飛ぶようになっていくのは確実でしょう。
安全性や技術面もそうなのですが、色々な業種の方がドローンを使うことによって、利用される幅が広がっていくと思います。


そういった意味で、そちらのスクールでは、夜の時間帯も練習できると聞きましたが、時間帯や、色々な場所に拠点があるだとか、その他、色々な人が受講しやすい環境を作って欲しいと思います。

ハミングバード鈴木:
本日は貴重なお話をありがとうございました!

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