インタビュー

【ドローン未来通信vol.5】関東学院六浦小学校 教頭 石塚武志様

関東学院六浦小学校 教頭 石塚武志様
ドローン未来通信では、様々な方に今後のドローンの可能性についてインタビューを行う企画です。
6回目の今回は関東学院六浦小学校の教頭を務める「石塚武志先生」にインタビューを行いました。

石塚先生は、2018年にドローンスクールお台場(当日は移転前の潮見)に入学いただき、
「回転翼3級」を取得され、DJIのSPARKをご購入いただきました。
また、石塚先生のススメにより関東学院六浦小学校では昨年にドローンを使ったプログミング教室をハミングバード主催で開催致しました。
今回は、その当時の反響やその後の生徒さんの変化や、今後のドローンへの期待などをお伺いしてまいりました。

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石塚 武志(いしづか たけし)
神奈川県立横須賀高等学校卒業
立教大学文学部教育学科卒業
関東学院六浦小学校教諭
関東学院小学校教諭・教頭
関東学院六浦小学校校長・教頭
 
2020年11月16日
関東学院六浦小学校教頭
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ドローンがあたり前になる時代に向けて、子どもたちに正しい目的や使い方を伝えられるように

ハミングバード鈴木:
そもそも石塚先生がドローンスクールに入学しようと思ったきっかけを教えて頂けますか?

石塚先生:
2年前くらいですかね、当時小学生ではプログラミングについてまだ本格的に動き出していない状況で、個人的にプログラミングの種類を色々と調べていた時にドローンとプログラミングって合体できるのではないかなって思ったんですよ。そこでスクールの講習に行ってみようと思い、体験会に参加しました。その時に実際のドローンを見せてもらい、色々なお話をお聞きするうちにいつの間にかスクールに申込みをしていましたね。

ハミングバード鈴木:
実際にドローンスクールお台場で学んだ感想を教えて頂けますか?

石塚先生:
講習を通じてドローンが持つ可能性を理解しつつ、ただ使い方次第では兵器にもなり得るということを学びました。
今後、子どもたちがドローンを当たり前のように扱うような時代になってきた時に、子どもたちにドローンの使い方や目的などを正しく伝えられるようになるため、まずは私がしっかり学び、習得する必要があると感じました。

資格取得後に自分でDJIのスパークを飛ばしたましたが、撮れた画像はすごく綺麗でしたね。
ドローンは通常は見えない景色が見えますし、高度が上がっていくと、見える景色がどんどん変わって、広がっていくのが楽しいですね。

ハミングバード鈴木:
先生はもともと機械やシステム等に触れるのは好きだったのですか?
 
石塚先生:
いえ、全然ダメなんですね。だからドローンやるためにスマホにしたくらい(笑)
DJIのスパークを購入したときも、どうやったら動くんだろうって感じで。スイッチついてないですしね。起動させるのもこうやんなきゃいけないなんて知らないので。動いたら動いたでどうやって止めるんだろうってね(笑)
 
ハミングバード鈴木:
そうだったのですね。では最初は大変苦労されましたね!

石塚先生:
そうなんです。ハミングバードさんにはお世話になりました。感謝していますよ。
 
ハミングバード鈴木:
こちらこそありがとうございます。ちなみに石塚先生が受講された2年前と比べてドローンに関する印象や考え方について変わった点はありますか?
石塚先生:
私がスクールを受講した2年くらい前と比較し、ドローンの活用は予想通り広がっていますよね。例えばテレビはドローンで撮影した映像が増えていますよね。これまで人が行けなかったところや、ヘリコプターでは撮影できなかったところがドローンによって綺麗な映像が撮影できています。平昌オリンピックの開会式でもプログラムされたドローンの飛行がありましたしね。
人が乗るドローンも開発されているようですし、ドローンが飛び交う時代が間違いなく来るだろうなって感じはしています。
 
ハミングバード鈴木:
そうですよね、これからが非常に楽しみですね。次の質問ですが、昨年の夏休みに関東学院の小学生向けにプログラミング教室を実施しましたが、評判や反響を教えていただけますか。

プログラムした通りにドローンが飛んだことに皆さん感動していました

石塚先生:
2019年7月と8月に分けてプログラミング教室を実施し、延べ31名の児童と保護者の計62名が参加してくれました。

参加理由について聞いたところ、「興味があったから」というのが1番でしたね。
首相官邸にドローンが落下したことで悪いイメージを持っていた方もいたそうですが、参加後にドローンの社会的役割の可能性の大きさを知って前向きに捉えるようになったという方もいらっしゃいました。
 
プラグラミングについては、ドローンがどう動くのか想像するのが楽しかったという声がありましたね。
そしてプログラムした通りにドローンが飛んだことに皆さん感動していましたね。
あと、プログミングの学習とは別にインストラクターさんがグランドからドローンを飛ばしていただきましたが、それがどう見えるのかを2階の教室にあるテレビで見たのですが、皆やはりワクワクしていましたね。
 

プログミング教室を通じて子どもたちに「ドローンで将来何をしたいですか?」っていうアンケートを取ったのですが、「ドローンに乗って旅行に行く」とか、「色々な山の写真を撮る」とか、「パトロールしてみたい」と。
保護者のアンケートでは「物件の施設整備点検、それから防犯、周辺の手入れやお客様へのご案内をしてみたい」という物もありました。
 
やはりドローンを通じて新しい世界見ることが出来たっていうのは、これまでと地上でいると見れない景色、世界を見ることで視点が変わってきたと感じました。

プログラミング教室以降も引き続きドローンに関わっている児童もいます

ハミングバード鈴木:
子どもたちにとっても良い経験になってもらって良かったです!

石塚先生:
そうなんですよ。しかもプログミング教室を実施したのは1年前ですが、引き続きドローンにかかわってる児童がいるんですよ。
 
六浦小学校が「六浦小モデル」という教育活動を始めて今年で2年目なんですけど、週に1時間だけ「個人総合」という時間を設けてるんですね。その時間は3年生から6年生までなんですけど自分で研究テーマを決めてそれを追求していく授業です。その中にドローンを選択した子が 3人いるんですね。
 
5年生の男の子は動画編集やドローンに関心を持ち、よりよい動画を作ろうとしてます。別の5年生でドローンを始めたばかりの子は風に弱いのかを研究したりとか。ドローンプログラミングに参加した5年生の子はTelloを持って来て、教室で飛ばして他の子ども達を撮影したりとかしていますね。
 
その小学生の子が自らiPadでiMovie使って映像制作したんですよ。
「ドローンが来たぞー」みたいな感じ教室でみんなが騒いでいる感じで。
ドローンでドアを通れるかどうかっていうのをやったみたいです。
 
ハミングバード鈴木:
学校で飛行の許可をしているのですね
 
石塚先生:
学校Wi-Fiが通ってるのでグランドでも。たまたまこの日は3、4年生が遠足でいなくてがらーんとしていたので、飛行OKにしました。

ドローンで俯瞰して見ることで、視点が高くなったり、想像力が広がると思います

ハミングバード鈴木:
やはり当時に比べてドローンに興味持つ子どもっていうのは相対的に増えてる感じなんですか?
 
石塚先生:
そうですね、ただ興味を持つ度合いは異なりますね。全く興味ない子もいますしね。
ある男の子の場合は、お父さんがマリーナ関係の仕事をしているんですね。そうすると船の出入りがあって外国から来た人って必ずドローン持ってて、ヨットのマストの点検なんかドローンでやってるそうなんですよ。それで、プログミング教室にお父さんもご一緒だったんですけどお父さんのほうが前のめりでしたね(笑)
 
ハミングバード鈴木:
確かにお父さんの方が興味持つパターンも多そうですね。
3つ目の質問なんですけど、今後ドローンが教育の現場で活用される可能性ありますかね?
 
石塚先生:
そうですね。やはりドローンありきで教育っていうよりも、個人総合みたいにあるきっかけがあってドローンを知ってもらい、それについて子どもの興味がどう向くかっていう先にこういうのがあるよっていう言うのが用意できると良いですね。そうすると習得も早いし、更に関心も高まると思いますね。
 
それからやっぱりドローンの一番の魅力はいつもの視点じゃない視点からものが見れるっていうところだと思います。
当たり前ではない見え方ができることで想像力も広がるし、いろんなものを俯瞰できると、小さいところで悩んでるんじゃなくて距離を広げてみようという考え方に繋がると思います。
ドローンの映像が美しいだけじゃなくて人の味方とか物の捉え方っていうのがすごく多様性の中でみられるんじゃないかなっていうとこ繋がっていくと面白いなと。

ドローンを飛ばす場所における手続き方法が分かりやすくなると良いですね

ハミングバード鈴木:
最後に今後ドローンスクールにどんなことを期待されますか?
 
石塚先生:
私もそうだったんですけど合格点かオッケーを出す基準は厳しくしてもいいのかなと。一番大事なのはドローンをどう使うかだと思うんですね。操縦が上手いだけじゃダメでっていう。それで誰かのためにとか謙虚な心とかそのモラルとかその法律を守る心とか、その辺りが不可欠だろうと思いますので、そこをしっかり教育してもらえると良いと思います。
 
あとは飛行場所ですね。うちの場合は幸い体育館とかグランドとか校舎が飛ばしてOKです。せっかく回転翼3級持ってても飛ばせないと技術が上がらないですからね。
 
私が難しいと思ったのがドローンを飛ばすために何をどう手続きしたら安心して飛ばせるのかっていうのが分かりづらいですね。スマホで住宅密集地確認して飛行場所の時間確認し、しっかり土地所有者の承諾を得る必要があると思います。
飛行させるための手順が分かりやすくなってるといいなと思います。
 
ハミングバード鈴木:
ありがとうございます。逆に石塚先生のほうでこれは伝えておこうみたなこと何かありますか?
 
石塚先生:
そうですね、ドローンは本当に楽しいです。編集も面白いですしね。
今度、京都に行くのですが、京都の神社仏閣って当たり前ですが下から見るじゃないですか。これをドローンで見たら楽しいだろうなと。神社仏閣って実は下から見るために上を大きく作ってたりするんですよね。ドローンで上から見れたら新しい発見とかあるかなと。
 
ハミングバード鈴木:
トライしてみたらどうですか?あの金閣寺とか。

石塚先生:
いやぁ。面白いですね、トライしてみましょう!
 
ハミングバード鈴木:
楽しみにしてます。本日はどうもありがとうございました。
 
石塚先生:
いいえこちらこそありがとうございました!


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https://www.hb-j.jp/dropro/

関東学院六浦小学校でのプログミング教室の模様は以下よりご覧ください

関東学院六浦小学校でのマイクロドローンで撮影した映像です

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